手術支援装置
手術用顕微鏡
手術用顕微鏡
0.3mmの鼓膜を剥離(はくり)し、耳小骨の操作を確実に行なうためには、高性能で操作性の高い顕微鏡が必要です。
当院の顕微鏡は、手術室用、外来用ともにドイツのKarl Zeiss(カール・ツァイス)社製を使用しています。
長時間の鼓室形成術にも明るく良好な視野と自然の色調を確保し、術者の判断と手術操作をサポートします。
手術用内視鏡
手術用内視鏡
鼻の手術には、外径4mmの硬性内視鏡が活躍します。大人はもちろん、小児の狭い鼻腔内でも、クリアな視野を維持し、 粘膜表面の微細な映像を鮮明にモニターへ映し出すには、高性能の内視鏡が必要になります。
当院では、内視鏡は、すべてドイツのKarl Storz(カール・ストルツ)社製。 ヴィデイアン神経切除の際に、径0.2mm - 0.4mmの神経を周囲組織から 剥離するときなどに、とくに威力を発揮しています。
0°/ 30°/ 45°/ 70°の角度の4種類の内視鏡が、計10本あり、手術ごとに使い分けられます。
アルゴン・プラズマ凝固装置(APC)
アルゴン・プラズマ凝固装置
(APC)
ノズルの先端から、アルゴンガスを吹きつけながら高周波を放電し、鼻腔粘膜表面の焼灼や止血を行なう装置です。
レーザー治療に代わり、2000年頃から花粉症の治療に応用されるようになって、TV等に紹介され、一躍脚光を浴びました。 肝臓外科の手術に応用されることが多く、とくに出血の多い部分の手術操作に威力を発揮します。組織に塗料を吹き付ける ような感覚で、ノンコンタクト(非接触)に止血が完了するため、止血操作による組織のダメージを最小限にすることができます。
当院では、2000年に手術室に導入されて以来、ほぼ全例の内視鏡下手術に使用しています。
ハーモニック・スカルペル(超音波凝固切開装置)
ハーモニック・スカルペル
(超音波凝固切開装置)
ハーモニック・スカルペル(Jhonson & Jhonson, USA)は、先端のブレードが1分間に55,000回振動することによって、組織を 出血なく切開する超音波メスのことです。おもに胸部外科などで出血の多い部分を操作するときに使用されます。
当院では、 2000年に同機種を手術室へ導入して以来、主として鼻内の手術に使用してきました。出血の多い部位の切開などに威力を発揮しています。
シェーバー・システム
シェーバー・システム
正式名称をマイクロデブリッダーといい、先端が毎分3,000回転する吸引切除装置です。鼻茸などのやわらかい組織を先端の 穴から吸引し、回転筒の内部で一瞬で切除するため、創が小さく、出血が非常に少なくてすみます。手術時間も短縮されます。
最初は、整形外科領域の関節内手術に使用されたものを、1990年頃より耳鼻咽喉科領域への応用が始まりました。
現在では、 とくに副鼻腔の手術で病的な粘膜を切除するのに使用されます。当院では、1999年に導入して以来10年間以上、ほぼ全例の 内視鏡下手術に使用しています。
高周波メス
通常の電気メスは、0.3-0.5Hzの周波数ですが、高周波メスは、3.8MHzの周波数で組織を切開、凝固します。 通常の電気メスは、切開や凝固のとき、組織を黒く焦がし、炭化させてしまいますが、高周波メスは、組織を焦がさず、炭化させない ため、周囲組織のダメージが少なく、創の治癒が早くてきれいです。
当院では、1999年よりSurgitron(サージトロン、Ellmann Japan)としてこの機種を導入、主として手術室で、ほぼすべての手術に使用しています。
半導体レーザー
半導体レーザー
半導体レーザー装置は、周波数 810nmの波長のレーザー光を照射して、組織の切開や凝固を行なう機械です。半導体レーザーは 電気とは違い、光線であるため、非常に狭い狙った範囲だけに強力に作用します。そのため、周囲の組織へのダメージがほとんど ありません。
半導体レーザー装置を使用して切開を行なうと、ほとんど出血のない術野の展開が可能となり、創の治癒も早くて、きれいです。
当院では、1999年の導入以来、鼻腔、咽頭の手術で多用しています。
セロン(粘膜下高周波凝固)
セロン(粘膜下高周波凝固)
2002年にドイツで誕生した、非常に画期的で斬新な治療法です。主として、アレルギー性鼻炎の肥厚した鼻粘膜に対して、使用されます。 粘膜下に針状の電極を刺入して、高周波を通電し、粘膜下層の組織の凝固させることを狙った治療です。
2005年頃より日本へ導入されて以来、その効果と粘膜表面を傷つけないために傷の治りが早いことで、注目を集めています。
当院では、2006年より手術室へ導入し、内視鏡下手術時に使用しています。
CO2レーザー
CO2レーザー
CO2レーザーは、30年以上の歴史があります。耳鼻咽喉科領域では、おもにアレルギー性鼻炎に対して、長い間、 「レーザー治療」として定着してきました。
CO2レーザーの特徴は、粘膜表面のみを、短時間に出血なく、焼灼できることです。
当院でも、1980年代からCO2レーザーを手術室と外来治療で使用しておりましたが、現在、CO2レーザーはアルゴン・プラズマ凝固や セロン(高周波粘膜下凝固)などの治療へ取って代わられ、単独で使用される機会は減少してきています。











