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- 中耳炎 -急性中耳炎と滲出性中耳炎、その治療方法とガイドライン-
中耳炎。 聞いたことがない方はいないと思います。"中耳"の"炎症"です。とてもわかりやすいです。 しかし実際は、子どもの急性中耳炎から大人の真珠腫性中耳炎までじつにさまざまな病態があります。 今回は、中耳炎についてすこしまとめてみたいと思います。 中耳炎て何? 中耳に ...続きを読む
- ANCA関連血管炎 -ANCAとは何か?- -全身の血管炎と中耳炎-
ANCA関連血管炎とは、何でしょう?今回は、すこし難しい病気の話です。 ANCAとは? ANCAとは何でしょう?ANCAは、Anti Neutrophil Cytoplasmic Antibody (抗好中球細胞質抗体) の略語です。"アンカ"と読みます。 細胞質とは、細胞膜に包 ...続きを読む
- 耳管 -その2- -耳管閉塞症の治療- -最新のバルーン耳管形成術とは?-
また耳管についてです。 何度書いても書ききれないくらい、耳管機能は重要です。耳鼻咽喉科で扱う耳疾患のほとんど全てが耳管機能と関係していると言っても過言ではありません。再び耳管について書きます。 耳管とは? 耳管について今まで書いた通りです。 耳管 図1 Au ...続きを読む
- オトベント
オトベントという言葉を聞いたことがありますか? オトベントは、中耳炎の治療で、自分で耳管通気を行う簡易の医療器具です。今回は、このオトベントについて、書きます。 オト・ベント オトは、英語のOto=耳を表します。ベントは、英語のVentilationの略、Vent. =換気を表し ...続きを読む
- 副鼻腔炎治療ツール -切らずに治す新しいカテーテル治療とは?-
副鼻腔炎の治療。薬を飲んでだめなときは手術。一般にはその通りです。ですが唯一、特殊なデバイスを使用することで手術治療との境界を埋める低侵襲の治療方法が存在します。今回は、この副鼻腔炎治療ツールについて書きます。 副鼻腔炎の治療 副鼻腔炎の治療は、薬の内服と吸入治療が中心になります。高度 ...続きを読む
- 上咽頭擦過療法
上咽頭擦過療法…。ほとんどの人は聞いたことがないと思います。上咽頭を擦過(こする)、療法? その程度の想像だと思います。 でもその通りです。これはその名の通り、上咽頭を綿棒でただ擦るだけの治療です。薬をつけますが。以前はBスポット治療と呼ばれていました。 今回はこの上咽頭擦過療法につい ...続きを読む
- 咽頭扁桃 -アデノイド- -免疫臓器としての役割とその意義-
上咽頭。不思議な領域です。小児ではアデノイド adenoids が存在します。→アデノイド アデノイドは上咽頭の扁桃腺として働きます(咽頭扁桃)。成人になってアデノイドが退縮した後も上咽頭には"リンパ濾胞"が存在しています。ここで何らかの免疫応答が起こっているのです。今回は咽頭扁桃について書 ...続きを読む
- 嗄声(させい) -その2- -声帯ポリープから、喉頭がんまで-
前回、喉頭の解剖を含めた嗄声の解説を行いましたが、今回は実戦的な疾患についての話題です。 発声と嗄声 声が出る仕組みを含めて、嗄声の起こり方は、前回詳しく書きました。 → 嗄声(させい) 声帯を上方から見たイラストです。(図1) 図1 声帯 https://ja. ...続きを読む
- 好酸球性中耳炎
好酸球性副鼻腔炎について書きました。好酸球性中耳炎という病気もあります。通常の慢性中耳炎と違って、難治性です。今回は、好酸球性中耳炎について書きます。 好酸球性とは? 好酸球性副鼻腔炎と同様に、type 2 炎症が起こす中耳炎です。タイプ2炎症とは、主として寄生虫感染などに対して起こる ...続きを読む
- JESREC スコア
JESREC スコアとは、好酸球性副鼻腔炎の確定診断と重症度を判定するために考案された点数です。一定点数を超えれば、好酸球性副鼻腔炎と診断され、この点数が高いとより重症であり難治性であると判断されます。 好酸球性副鼻腔炎 まず、耳鼻咽喉科で副鼻腔炎の診断があること。そして、好酸球性副鼻 ...続きを読む