鼻のTopics
- 眼窩壁骨折 -どこが骨折するのか?- -どのように治療するのか?-
今回は眼窩(がんか)壁骨折について書きます。 眼窩とは? 図1 眼窩(orbita) https://en.m.wikipedia.org/wiki/Orbit_(anatomy) 眼窩(=ORBITA)🟩です。 (図1) 眼窩(がんか)とは、眼球をおさめている円錐 ...続きを読む
- 鼻骨骨折 -鼻の骨が折れました!- -どうすれば良いですか?-
痛そうです。すらっとした鼻筋がくの字に曲がって…映画のワンシーンなどで鼻が折れた登場人物が、自分でぐいっと戻すシーン。見たことありますか? 今回は、痛そうな鼻骨骨折について、書きます。 鼻骨って何? 一度くらいは聞いたことがある鼻骨骨折。でも、鼻骨って一体どこでしょう。まずは、外 ...続きを読む
- 副鼻腔炎治療ツール -切らずに治す新しいカテーテル治療とは?-
副鼻腔炎の治療。薬を飲んでだめなときは手術。一般にはその通りです。ですが唯一、特殊なデバイスを使用することで手術治療との境界を埋める低侵襲の治療方法が存在します。今回は、この副鼻腔炎治療ツールについて書きます。 副鼻腔炎の治療 副鼻腔炎の治療は、薬の内服と吸入治療が中心になります。高度 ...続きを読む
- JESREC スコア
JESREC スコアとは、好酸球性副鼻腔炎の確定診断と重症度を判定するために考案された点数です。一定点数を超えれば、好酸球性副鼻腔炎と診断され、この点数が高いとより重症であり難治性であると判断されます。 好酸球性副鼻腔炎 まず、耳鼻咽喉科で副鼻腔炎の診断があること。そして、好酸球性副鼻 ...続きを読む
- 鼻中隔わん曲症 -その2- -手術すべきか?そうでないのか?-
「鼻中隔が曲がっています。」「わん曲症があります。」 耳鼻科で言われたことがある方もおられると思います。 前回、鼻中隔わん曲症について書きました。鼻中隔わん曲症今回は、鼻中隔わん曲症の2回目です。 鼻中隔とは? 鼻中隔とは、どこでしょう。 図1 鼻中隔 htt ...続きを読む
- 嗅覚 -その4- -加齢による衰えはあるのか?- -アルツハイマー病、パーキンソン病との関係は?-
視力、聴力は年齢とともに衰えます。嗅覚に加齢はあるのでしょうか。今回は嗅覚障害の原因とともに、嗅覚と年齢の関係についても書きました。 嗅覚の発生 ヒトの嗅上皮は、胎生4週に発生すると言われています。出生時にはヒトの嗅覚系はほとんど完成しています。 年齢と嗅覚 嗅覚は加齢変化 ...続きを読む
- 嗅覚 -その3- -嗅覚受容体と遺伝子- -なぜ少ない受容体で圧倒的多数の匂いを識別できるのか?-
再度、嗅覚について書きます。今回は嗅覚受容体と遺伝子についてです。 匂い分子 嗅覚受容体について書く前に、匂いとは何かについて復習しましょう。 匂い分子は、分子量300以下の揮発性低分子化合物です。分子量が300以下ということがどんなに小さな物質か、化学の知識がある方は実感される ...続きを読む
- レーザー治療
レーザー治療。レーザー手術。魔法のように言われているレーザー治療とは、一体どんな原理に基づいているのでしょう。そして、生体にどのような作用を及ぼしているのでしょうか。 今回は、花粉症、アレルギー性鼻炎に対するCO2 レーザー治療について書きます。 レーザーとは? レーザー治療につ ...続きを読む
- 鼻茸(はなたけ) -その2- -鼻茸とは何か?- -なぜできるのか?-
前回、鼻茸について書きました。今回は2回目です。より専門的な知識をお知らせします。 鼻茸の病理 鼻茸とは、病理組織学的には何なのでしょうか。 鼻茸の組織型分類には、「平出(Hiraide)の分類 」があります。 ①浮腫型 (edematous type),②腺嚢胞型(ade ...続きを読む
- アレルギーマーチ
アレルギーマーチという言葉をご存知でしょうか。アレルギーの素因をもった小児が年齢とともに、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、喘息、アレルギー性鼻炎など、乳児から成人に至るまでに、次々にアレルギー疾患を発症していくことをマーチ(行進)に例えて、こう呼びます。小児科や内科ともなじみの深い医学用語です。 ...続きを読む