年: 2022年
- 耳垢(じこう) -耳垢とは何か?- -なぜ貯まるのか?- -耳掃除はすべきなのか?-
じこう。みみあか。正式名称は「じこう」です。これは病名でもあります。耳のことでは、いちばん身近な病名(?)ですが、詳しくご存知の方は、意外にいらっしゃらないかもしれません。今日は、耳垢について書きます。 耳垢とは? 耳あかのことです。耳鼻咽喉科の疾患としては、耳垢栓塞(じこうせんそく) ...続きを読む
- 子どものはなみず -鼻水の色でわかる、鼻腔の細菌- -耳鼻科の3つの菌-
子どもさんは、よく鼻水を垂らしています。熱がなくても鼻水だけはよく出ます。お母さんたちは、子どもさんが鼻水が出ていると、とても心配されます。そして小児科や耳鼻咽喉科へ連れて来られます。今回は、お母さんたちが心配される、子どもさんの鼻水について、書きました。 鼻水の色 子どもさんは、よく ...続きを読む
- 黄色い鼻水 -かぜ?アレルギー?副鼻腔炎?- -鼻水の色でわかること-
鼻の調子が悪いときは、黄色い鼻水が出ますね。鼻だけでなく、風邪を引いたときや体調が良くない時には、黄色い鼻水が出ることがあります。小さな子どもさんも、よく鼻水を垂らしています。ときどき鼻水が黄色くなると、お母さんは心配されて耳鼻咽喉科へ連れて来られます。でも一体どんな時に黄色い鼻水がでるのでしょう ...続きを読む
- デュピクセント
近年、生物学的製剤という薬品が外来治療に使用され始めています。鼻茸がある慢性副鼻腔炎の治療には、デュピクセントと呼ばれる生物学的製剤が使用されます。今回は、この薬剤について書いてみます。 生物学的製剤とは? 生物学的製剤とはいったい何でしょうか? 一般的な医薬品は、化学的に合成された物 ...続きを読む
- 口呼吸 -口呼吸はなぜ悪いのか?- -鼻づまりによる口呼吸の弊害-
今回のテーマは口呼吸です。前回の鼻づまりに続く内容です。 口呼吸の弊害 鼻呼吸が障害されると口呼吸になります。人間は鼻と口からしか呼吸できませんから当然ですね。でも同じ呼吸だから、鼻からだろうと口からだろうと空気を吸うことに変わりはないだろうと考えてはいませんか? じつは鼻呼吸と口呼吸 ...続きを読む
- 鼻づまり -“鼻づまり”は何が悪いのか?- -鼻呼吸の重要性-
鼻づまり…耳鼻科の鼻の症状で、最もつらいものかもしれません。鼻づまりは、医学的に難しく表現すると、「鼻呼吸障害」です。今回は、鼻づまりについて、書いてみます。 鼻呼吸とは? 鼻呼吸とは、外鼻孔から鼻腔を通り、咽頭、喉頭、気管を介して行う呼吸のことを言いますが、そもそも鼻呼吸とは何のため ...続きを読む
- 好酸球性副鼻腔炎 -好酸球性炎症とは何か?- -喘息と鼻茸を合併する副鼻腔炎-
好酸球性副鼻腔炎という病名を聞いたことがありますか?副鼻腔炎は"ちくのう症"のことです。何か特殊なタイプの副鼻腔炎だろうと想像できますね。今回は、いま話題になることの多い好酸球性副鼻腔炎について書いてみます。 好酸球とは? そもそも好酸球とは、耳鼻科の言葉ではありません。血液の白血球の ...続きを読む
- 耳の気圧外傷 -外気圧による内耳の異常- -鼻かみでも起こる内耳の液漏れとは?-
圧外傷て何?と聞かれそうです。圧外傷とは、水圧や気圧で外傷を負うこと。生体に急激な水圧や気圧の変化がかかったとき、耳にも圧変化による障害が起こります。これを、圧外傷と言います。ここでは、一般に多い気圧外傷について述べます。あなたが、飛行機に搭乗した時の話です。 気圧外傷のメカニズム 周 ...続きを読む
- 外リンパ瘻 -その1- -めまいを起こす内耳の液漏れ- -内耳窓閉鎖術とは?-
今回は、特殊なめまい=外リンパ瘻 について書きます。 外リンパ瘻って何? 内耳の外リンパ液の漏出によって、めまい、難聴、耳鳴、平衡障害などの症状をきたす疾患です。内耳の蝸牛、前庭には、内リンパ液、外リンパ液が入った薄い膜のチューブのようなものが渦巻き状の骨のトンネルの中を2回転半してい ...続きを読む
- メニエル病 -その1-
今回は、耳鼻咽喉科外来で頻度の高いメニエル病について述べてみます。メニエル病は、メニエール病とも表記されます。 メニエル病って何? メニエル病という病名を聞いたことがない方はいないと思います。どんな病気か本当は詳しく知らないけれど、それが何となくめまいを起こす耳の病気だとはうっすらと理 ...続きを読む