鼻のTopics
-  花粉症の初期治療 -初期治療はなぜ効果があるのか?-  -治療が遅いとなぜ薬が効かないのか?-初期治療という言葉を聞いたことがありますか? これは、花粉症の治療で、花粉症の症状が出る前から前もって治療を始めておくことです。 通常では、病気になってから、または、何らかの症状があってから病院や診療所に行きますが、初期治療はそうではありません。 何もない時から、花粉症に備えておくので ...続きを読む 
-  血管収縮薬 -なぜ劇的に効くのか?-  -鼻づまりをとる最高の薬-点鼻液シリーズの第2弾です。前回は、ステロイド点鼻液について、書きました。ステロイド点鼻液は、花粉症やアレルギー性鼻炎に対して、非常に効果の高い点鼻液ですが、1つだけ、効果の出現までの時間が"最速ではないこと"があります。その点、血管収縮薬は、非常に即効性が高い点鼻液です。点鼻した瞬間から、効いて ...続きを読む 
-  黄砂 -黄砂の何が悪いのか?-  -大陸から飛んでくる砂漠の黄色い砂-黄砂。こうさ。 すこし前からこの言葉を聞くようになりました。黄砂は、中国大陸のタクラマカン砂漠の黄色い砂のことです。 黄砂は、春先に、九州地方や西日本地方でいつも問題になります。干した洗濯ものが汚れたり、車のフロントガラスに積もったり、飛散が多い日は、遠くの視界が遮られたりもします。 ...続きを読む 
-  鼻噴霧用ステロイド点鼻液   -鼻噴霧用ステロイド点鼻液はなぜアレルギー性鼻炎に劇的に効くのか? –点鼻薬というもの 点鼻薬というお薬をご存知の方は多いと思います。点鼻薬とは、文字通り、鼻に「点(つ)ける」薬のことです。( *点とは、さす、つけるなどの意味があります。) 鼻がわるくて耳鼻咽喉科の外来を受診されたとき、点鼻薬を処方された経験をお持ちの方は、多いと思います。また、耳鼻科 ...続きを読む 
-  アレルギー性鼻炎  -アレルギー性鼻炎の飲み薬は正しいか? あなたにあっているか?-アレルギー性鼻炎で定期的に耳鼻科に通院されている方は、比較的多いと思います。 アレルギー性鼻炎については、もはや簡単な説明の必要はないように思います。毎年、花粉症の時期になると、テレビのCMでも、「くしゃみ、鼻水、鼻づまり」と謳われているため、これらのつらい3大症状も、みなさん方の中には、ほ ...続きを読む 
-  花粉症  -その3- くしゃみ、鼻水、鼻づまり、一体どうして起こるのか?花粉症。毎年、憂鬱な気分になる方も多いのではないでしょうか。毎年、2月3月になると大量の花粉が飛散して、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状、そして目の痒みに多くの方々が苦しみます。 スギ花粉症の方の多くは、ヒノキにも花粉症がでますから、季節性とはいっても1年のうち3ヶ月間以上、人によっては花粉症 ...続きを読む 
-  急性副鼻腔炎   -その2- -どのような病態が起こっているのか?-急性副鼻腔炎は、知っていますね。一般によく知られた耳鼻科の病名です。 急性副鼻腔炎については、たくさんの情報が溢れています。当院のホームページにも記載がありますし、以前のTopics でも書きました。 副鼻腔という、顔面の骨の空洞部分に炎症が起きて、膿(うみ)が、溜まってしまう病気です ...続きを読む 
-  線維性骨異形成症 -耳鼻咽喉科でみる骨の病気-  -副鼻腔炎との関係-"骨" の疾患です。骨の病気なのに、どうして耳鼻咽喉科なのでしょう?線維性骨異形成症は骨の病気ですが、耳鼻咽喉科の外来を受診します。頭蓋骨、顔面骨の画像診断で偶然、見つかることも少なくありません。 今回は、"線維性骨異形成症" という疾患について書きます。 線維性骨異形成症とは? ...続きを読む 
-  遺伝性出血性末梢血管拡張症   – オスラー病 –  -どうして鼻血が止まらないのか?-遺伝性出血性末梢血管拡張症という疾患があります。全身の血管に異常(血管奇形)が起こり、出血症状が現れる遺伝性の疾患です。オスラー病とも言われます。今回は、この稀な疾患について書きます。 病名について 遺伝性出血性毛細血管拡張症(Hereditary Hemorrhagic Telang ...続きを読む 
-  原発性線毛運動不全症 -繰り返す副鼻腔炎、中耳炎と耳鼻咽喉科でみる病気-原発性線毛運動不全症。 複雑で長い病名です。線毛機能不全症候群 ( primary ciliary dyskinesia, PCD )とも呼ばれます。 原発性とは、"原因が特定できない"という意味です。病名からは、何か"線毛運動"に異常がある病気らしい…と推測できます。 今回は、全身的 ...続きを読む