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- 鼻中隔わん曲症 -その2- -手術すべきか?そうでないのか?-
「鼻中隔が曲がっています。」「わん曲症があります。」 耳鼻科で言われたことがある方もおられると思います。 前回、鼻中隔わん曲症について書きました。鼻中隔わん曲症今回は、鼻中隔わん曲症の2回目です。 鼻中隔とは? 鼻中隔とは、どこでしょう。 図1 鼻中隔 htt ...続きを読む
- 逆流性食道炎
最近よく聞く病名です。一度は聞いたことがあると思います。読んでわかりやすい病名ですので、何となく理解しているつもりになってしまいますが、本当にどんな病気かご存知ですか? 今回は、逆流性食道炎について書きます。 逆流性とは? 逆流性とは、どんな意味でしょう。 もちろん、食道の ...続きを読む
- 嗅覚 -その4-
視力、聴力は年齢とともに衰えます。嗅覚に加齢はあるのでしょうか。今回は嗅覚障害の原因とともに、嗅覚と年齢の関係についても書きました。 嗅覚の発生 ヒトの嗅上皮は、胎生4週に発生すると言われています。出生時にはヒトの嗅覚系はほとんど完成しています。 年齢と嗅覚 嗅覚は加齢変化 ...続きを読む
- リティンパ
リティンパという薬剤があります。リティンパは、鼓膜穿孔を閉鎖するお薬です。従来、鼓膜の穿孔(あな)は、ある程度大きければ、手術で閉鎖しなければなりませんでした。しかし、2018年に保険収載されたリティンパというお薬は、従来は手術が必要だった大きな鼓膜穿孔を、薬で閉鎖します。今回は、このリティンパと ...続きを読む
- 嗅覚 -その3-
再度、嗅覚について書きます。今回は嗅覚受容体と遺伝子についてです。 匂い分子 嗅覚受容体について書く前に、匂いとは何かについて復習しましょう。 匂い分子は、分子量300以下の揮発性低分子化合物です。分子量が300以下ということがどんなに小さな物質か、化学の知識がある方は実感される ...続きを読む
- 鼓膜チューブ
「鼓膜にチューブを入れた。」「鼓膜にチューブが入っている。」 鼓膜チューブについて知っていますか?そして、どんな時、何のために入れるか、本当に理解していますか? 今回は、鼓膜チューブ留置術について、書きます。 鼓膜チューブとは? 日本語で鼓膜チューブ、英語では、Tympan ...続きを読む
- レーザー治療
レーザー治療。レーザー手術。魔法のように言われているレーザー治療とは、一体どんな原理に基づいているのでしょう。そして、生体にどのような作用を及ぼしているのでしょうか。 今回は、花粉症、アレルギー性鼻炎に対するCO2 レーザー治療について書きます。 レーザーとは? レーザー治療につ ...続きを読む
- 咽頭がん -気づかれにくい、のどのがん- -症状がなくても要注意!-
咽頭がん。聞き慣れない病名かもしれません。早期発見が難しく、耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域で扱うがんの中でも、治療に非常に高度で繊細な技術が必要とされるがんの1つです。今回は、咽頭がんについて書きます。 咽頭とは? 咽頭(いんとう)。何となく"のど"ということはわかります。しかし、正確にご ...続きを読む
- 鼻茸(はなたけ) -その2- -鼻茸とは何か?- -なぜできるのか?-
前回、鼻茸について書きました。今回は2回目です。より専門的な知識をお知らせします。 鼻茸の病理 鼻茸とは、病理組織学的には何なのでしょうか。 鼻茸の組織型分類には、「平出(Hiraide)の分類 」があります。 ①浮腫型 (edematous type),②腺嚢胞型(ade ...続きを読む
- 抗菌薬
抗菌薬とは、何でしょう。 「細菌を殺す薬でしょ。」「感染症に飲むんだよ。」 でも、抗菌薬っていったい何で、どんなふうに効くのか、知っていますか?今回は、聞きなれた「抗菌薬」について、書きました。 抗菌薬って何? 感染症学の教科書では、「細菌の増殖抑制や殺菌作用があるもの。」 ...続きを読む